ローンの毎月の利息はどうやって決まるの? 簡単に計算する方法を解説

皆さんこんにちは、はてなクマです。

車や家を購入するときにはローンを組むのが一般的ですよね。普通、借金をするときは年〇〇%のような1年当たりの『金利』を提示されます。

でも実際に返済をするのは1カ月単位ですよね。それでは1カ月当たりの利息はどのように計算することができるのでしょうか?

今回は『借金をしたときの利息が1カ月当たりどのくらいになるのか』と言うことを簡単に解説します。

借金に出てくる言葉を整理する

まずは、借金に登場する次の3つの言葉を整理しましょう。

  • 元金(がんきん)
  • 利息(りそく)
  • 金利(きんり)

元金とは借り手が貸し手から借り受ける金額のことをいいます。

そして利息は借り手が借金をするための手数料です。貸し手にとっては融資によって得られる利益と考えることができますね。

そして一番重要なのが金利です。金利は利息が生じる割合のことです。金利が大きい借金は、同じ元金だったとしても多くの利息が発生してしまいます。

この金利にはいろいろな呼び方があるので少し注意が必要です。例えば1年当りの金利のことを年率や年利と言ったりします。これに対して1カ月当たりの金利のことを月率や月利と言ったりします。

1年間の利息を求める

わかりやすくするために次の図を見てください。

今、ある金額を借り入れたとします。そして返済期間が1年の場合、1年後に支払う必要がある金額は元金+利息になります。

この時利息は次の計算式で計算することができます。

$$(利息)= (元金)\times (年利)$$

この式で出てくる年率は%ではなく割合を使います。% は 百分率なので割合に直すためには100で割る必要があります。少し具体的な例で計算をしてみましょう。

年利3%で100万円を借入たとします。まず、%で表されている年利を割合に戻してみましょう。この年利3%を100で割ることで割合の数字に戻すことができます。

$$年利 3\% \div 100 = 年利 0.03(割合)$$

ですので、年利3%で100万円を借りた時、1年間で発生する利息の額は次のように計算できます。

$$(元金) 100万円 \times (金利) 0.03 = 3万円 $$

つまり1年後の返済には103万円を支払うことになります。

ここまでは年利を使って1年間の利息を計算しましたが、多くの場合借金の返済は1カ月単位ですよね。それでは1カ月で発生する利息はどのように計算したら良いのでしょうか。

1カ月の利息を求める

次の図を見てください。

借金による利息は1年後に突然現れるわけではなく、借金をしている間には1日ごとに発生しています。1カ月は1年の12分の1の期間であるため1カ月間に生じる利息も1年間の12分の1になります。(ただし厳密に言うと1カ月は月によって日数が違うため、月によって異なった利息が生じます)

1カ月あたりの利息を計算するためには、年間の利息を計算してからそれを12で割る事でも求められますが、1カ月当たりの金利、すなわち月利を計算しておいた方が後の計算で便利です。

1カ月当たりの金利は1年間の金利を12で割ればもとまります。

$$(月利) = (年利) \div 12 $$

ここで計算した月利を使うことによって1カ月当たりの利息を計算することができます。また具体例で見てみましょう。

年率3%で100万円を借りた場合、1カ月で発生する利息を計算してみます。月利は年利の12分の1ですから、

$$(年利) 3\% \div 12 = (月利) 0.25\%$$

次に月利を%表示から割合表示に戻します。

$$0.25\% \div 100 = 0.0025 (月裏の割合表示)$$

いよいよ1カ月当たりの利息を求めてみます。

$$(元金) 100万円 \times (月利) 0.0025 = 2500円$$

と言うことで1カ月当たりの利息を求めることができました。

まとめ

いかがでしたか?

ローンを組まれている方は、一度月利を計算しておけば、現在の元金から1カ月当たりに支払っている利息の金額をすぐ求めることができます。

毎月の支払いが定額だったとしても、そのうちどの程度が借りたお金で、どの程度が手数料なのかしっかり把握することは適切な資金計画の第一歩です。

なんとなく支払っているローンの返済についてもう利息をもう一度確認してみるのも良いかもしれませんね。

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